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投稿日:2024.2.6

むし歯予防にフッ素が有効的なのはご存知ですか?

皆様、おはようございます。

本日2月6日火曜日

天気予報:雨

降水確率: 90%

最高気温: 4℃、最低気温 1℃

皆さんは、虫歯の予防には「フッ素」が効果的であると聞いたことはございますか?
今回はフッ素の虫歯予防の3つの作用と、当院で行なっているフッ素塗布についてお話しします。

※本ページでは、フッ化物を「フッ素」と表現しています。

フッ素の3つの作用について

フッ素には大きく分けて3つの虫歯予防作用があります。

1、再石灰化の促進作用(初期虫歯になりかけの歯を戻す)

食事をすると食べ物や飲み物の中の糖分を餌にして、虫歯菌が酸を作り出します。

その酸によって歯の表面(エナメル質)を形成する成分の「カルシウム」と「リン」が溶け出してしまうことを「脱灰」といいます。
カルシウムとリンは唾液にも含まれているため、脱灰されても時間が経てばお口の中の唾液によって修復されていきます。これを「再石灰化」といいます。
フッ素にはこの再石灰化を効率よくする働きがあります。

2、歯質の強化(虫歯になりにくくする)

歯の成分(エナメル質)はリン酸カルシウムでハイドロキシアパタイトと言われる結晶を作っています。

フッ素の作用により酸に強いフルオロアパタイトという結晶に変わり、虫歯になりにくくなります。

3、虫歯の原因菌の活動を抑える(虫歯菌を弱らせる)

フッ素は虫歯の原因菌であるミュータンス菌の働きを弱めて虫歯の原因となる酸を作りにくくする作用があります。
ミュータンス菌は歯の表面に付いている白く柔らかい汚れであるプラーク(歯垢とも呼ばれています)に潜んでいます。


このようにフッ素には、「歯の質を高める効果」と「虫歯の原因菌の活動を低下させる効果」があるため、

フッ素を利用することで虫歯の予防がかなり期待できます。
フッ素の活用方法には、フッ素歯面塗布、フッ素洗口、フッ素配合歯磨剤の使用などがあります。

赤坂バンデ歯科・矯正歯科のフッ素利用について

フッ素歯面塗布

フッ素歯面塗布は歯科医師、歯科衛生士が高濃度のフッ化物溶液やジェルを歯に直接塗布する方法です。

塗布するタイミングとしては歯の生え始めが非常に効果的です。
また、矯正治療中や唾液流量の低下や歯根露出など、虫歯になりやすい状態の方に対しても効果があります。
歯科医院での定期的な高濃度のフッ素歯面塗布は乳幼児に定期的に継続して実施した場合、

虫歯をほぼ半分に減少させたとの報告があります。

また永久歯に対する予防効果については20~30%の報告が多いようです*1。

歯科疾患実態調査によれば、フッ化物歯面塗布を受けたことがある方の割合は平成28年度調査では62.5%となっています*2。

参考
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット

参考文献
*1 筒井 昭仁,八木 稔 編 新フッ化物ではじめるむし歯予防 医歯薬出版, 2011.
*2 厚生労働省    平成28年歯科疾患実態調査

当院で使用している高濃度フッ素

  • リン酸酸性フッ化ナトリウムゲル(フッ素濃度9000ppm):酸性〈りんご味〉

フッ素塗布後の注意事項

  • 口に溜まった唾液は吐き出して下さい。
  • 塗布後30分間は飲食、うがいは控えて下さい。
  • フッ化物歯面塗布は単に1回受けても効果は得られません。年2回以上定期的に継続して受ける必要があります。

虫歯予防にフッ素塗布をおすすめします

フッ素塗布を行ったからといって、絶対に虫歯にならないとは限りません。
もちろん甘いものをたくさん食べていたり、正しい方法で歯磨きができていなかったりすると虫歯のリスクは高くなります。
継続的なフッ素塗布、定期的な検診、正しいセルフケアが大切です。
赤坂バンデ歯科・矯正歯科では患者様一人ひとりのリスクを考慮したうえでの予防プログラムを作成しております。
歯の磨き方やフッ素の利用についてなど気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

また是非定期的にクリーニングにいらしてください。お待ちしております。

本日も皆様にとりまして良い1日となります事を願っております。

スタッフ一同ご来院、お問い合わせお待ちしております。

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赤坂バンデ歯科・矯正歯科

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