ブログBlog

投稿日:2024.6.3

マウスピースとナイトガードの種類や効果の違い


#赤坂歯医者#赤坂矯正歯科#港区歯医者#港区矯正歯科

#赤坂ホワイトニング#赤坂セラミック#赤坂インプラント

皆様、おはようございます。

港区赤坂の歯医者

赤坂バンデ歯科・矯正歯科です。

本日6月3日月曜日

天気予報:曇り

最高気温: 23℃、最低気温 15℃

「歯ぎしり・食いしばりには眠る時にマウスピースをつけるのがいい」

そんな話を聞いたことはございますか。しかし一口にマウスピースと言っても、歯ぎしり・食いしばりが引き起こす問題を防ぐ効果のあるマウスピースと、そうでないマウスピースがあります。

ここでは歯ぎしり・食いしばりに悩む患者様にとって、本当に効果のあるマウスピースを知ってもらうために、マウスピースの種類やそれぞれの効果の違いについて解説します。

マウスピースの種類と効果の違い

マウスピースには大きく3つの種類があります。患者様自身がセルフで作るタイプのマウスピース、スポーツ用マウスピースと睡眠時専用マウスピース「ナイトガード」です。

以下ではそれぞれの本来の役割と、夜間の歯ぎしり・食いしばりに対する効果について見ていきましょう。

  • セルフで作るタイプのマウスピース

ネットショップなどで手に入るセルフで作るタイプのマウスピースは、沸騰させたお湯で既成の樹脂プレートを温め、これを歯にはめて噛み込むことで成形するというものです。

歯医者に行かなくてもマウスピースが手に入るという意味ではメリットかもしれません。しかしこの種のマウスピースは、メリットよりもデメリットのほうがはるかに大きいため、当院では推奨していません。

というのも、セルフで作るタイプのマウスピースは自分の感覚だけで成形してしまうため、噛み合わせの調整ができません。結果、噛み合わせのバランスが崩れるので、アゴの痛みや怪我に繋がるのです。

人間の噛み合わせというのは非常に繊細なもの。少しのズレが歯やアゴに大きな負担を与えます。正しい噛み合わせにするためには、専門的な知識を持った歯医者が調整する必要があります。

それをせずに成形されるマウスピースでは、夜間の歯ぎしり・食いしばりに効果があるどころか、むしろ逆効果になってしまうのです。

  • スポーツ用マウスピース
Close up colorful mouth guard isolated on white background

「マウスピース」と聞いて、ボクシングやラグビーの選手が使っているスポーツマウスピースを想像していた人も多いのではないでしょうか。

スポーツマウスピースの役割は、パンチやタックルなどの衝撃から歯を守る以外に、瞬発的な食いしばりから歯を守ったり、歯で自分や相手を傷つけることを防いだりすることです。

人との接触の多いスポーツにおいては、重たいものを守ったり、転びそうになった際に踏ん張ったりと、力を込める場面で瞬発的な食いしばりが行われます。

続けていると、夜間の歯ぎしり・食いしばりと同様に、様々な病気につながるおそれが出てきます。

また単純に衝撃を受けるだけでなく、「衝撃が原因で歯が頬の内側に当たったり、唇を噛んだりして切れる」「歯が相手に当たって傷つける」といったリスクも十分あります。

スポーツ用マウスピースはこうした事態を防ぐために作成・使用されるものです。

しかし一方で、スポーツ用マウスピースには夜間の歯ぎしり・食いしばりへの効果はあまり期待できません。

というのも、スポーツ用マウスピースの多くはゴム製の柔らかいタイプが多いからです。

夜間の歯ぎしり・食いしばりは瞬発的なものではなく、持続的なものです。そのため柔らかいマウスピースでは、すぐに削れて穴が空いてしまうのです。

加えて夜間の歯ぎしり・食いしばりがある人が、柔らかいマウスピースをつけて眠ると、逆に食いしばりの力が強くなるという研究結果も出ています。

また歯を覆う範囲が大きくなるせいで唾液の循環が悪くなり、虫歯のリスクが高まる可能性もあります。

以上のことから、スポーツ用マウスピースはあくまでスポーツ用であり、夜間の歯ぎしり・食いしばりには適していないということができます。

  • 睡眠時専用マウスピース「ナイトガード」

睡眠時専用マウスピース「ナイトガード」は名前通り、夜間の歯ぎしり・食いしばりから歯やアゴを守るために使用されるものです。

しかしナイトガードにも実は2つの種類があります。一つはスポーツ用マウスピースに多いゴム製のソフトタイプ、もう一つはレジンを固めて作るハードタイプです。

どちらも歯医者で作ることができますが、夜間の歯ぎしり・食いしばりへの効果には大きな違いがあります。

ソフトタイプに関しては、当院では逆効果になる可能性が高いと考えて作成していません。

理由はスポーツ用マウスピースと同じで、耐久性不足と食いしばりの力が強くなる恐れがある点、そして虫歯のリスクを高めるおそれがある点の3つです。

当院が推奨しているのは、もう一方のハードタイプです。こちらであれば、本来ナイトガードが担うべき、以下の役割を十分に果たすことができます。

  • ナイトガードについた傷を確認することで、歯ぎしりや食いしばりをしているかどうかの確認ができる。
  • 一定の硬さを持ちながら歯よりも柔らかい素材を使うことで、歯ぎしりと食いしばりから歯を守る。
  • ナイトガードの厚みのぶんだけ噛み合わせを高くすることで、噛む力を緩和する。 など

夜間の歯ぎしり・食いしばりから歯を守りたいのであれば、ハードタイプのナイトガードをおすすめします。

まとめ

確かにマウスピースは歯ぎしり・食いしばりが引き起こすトラブル緩和に効果があります。しかしより効果が高いのは「ハードタイプのナイトガード」だと当院では考えています。

患者様ご自身で作るレジンのマウスピース、スポーツ用のマウスピースや、ソフトタイプのナイトガードはもともとの役割が違ったり、逆の効果を招く危険があったりします。

そのため、歯ぎしり・食いしばりでお悩みの方は、専門知識のある歯科でハードタイプのナイトガードを作ってもらうことをおすすめします。

当院でも、患者様の80%程度がナイトガードを使用しており、皆さんに効果を実感していただいています。お悩みの方はお気軽にご相談ください。

本日も皆様にとりまして良い1日となります事を願っております。

スタッフ一同ご来院、お問い合わせお待ちしております。

——————————————————–

赤坂バンデ歯科・矯正歯科

〒107-0052

東京都港区赤坂3-13-6国際天野ビル2階A