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根管治療の後の処置は?安心した治療を受けるために
皆様、おはようございます。
本日4月5日金曜日
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歯科の先生から、「歯の神経を抜きましょう」と言われたことはありませんか?
虫歯治療において、歯の神経を抜くほどの状態はかなりの重度ですが、神経を抜いた後はどうなるの?という疑問を抱いたことがあると思います。
今回は、「歯の神経を抜かなければならない状態」と、「抜いた後はどうなるのか」解説したいと思います。
歯の神経を抜かないといけないとき
歯の神経を抜かなければならないときは、主に次のケースです。
①重度の知覚過敏になっている
知覚過敏は、歯の象牙質が剥き出しになってしまっているために歯が染みる症状のことで、象牙質に開いている細かい無数の穴が冷たいものを飲んだ時などに刺激され、神経が痛みを感じるのです。
知覚過敏の治療法はたくさんありますが、症状が重く他の治療の効果が薄い場合になどには歯の神経を抜くことになります。
②外傷などによって神経が壊死した
交通事故、スポーツ時の転倒などで歯に強い衝撃を受けると神経がダメージを負うことがあります。神経が大きく損傷してしまったり、結果的に神経が壊死してしまった場合には、更なる悪化を防ぐために神経を抜きます。
③虫歯が重症化した場合
虫歯菌は、歯を溶かされて神経に達することがあります。神経が炎症を起こすと激しい痛みを感じることがあるため、神経を抜く必要性が出てきます。
また、虫歯によって神経が壊死してしまうと、虫歯以外のトラブルや病気に発展することがあるため、神経を抜く必要があるのです。
歯の神経を抜いた後の治療は?
歯の神経を抜く「根管治療」が終わった後は、根管内を綺麗にして薬剤で密閉します。ですが、治療前と変わらず安定した噛み合わせを実現するためには被せ物治療を行う必要があります。
①歯の土台を入れる
治療を行った歯は虫歯が重症化した状態です。歯の多くの部分を失っている状態なので、ここに被せ物を装着しても安定するわけではありません。そこで、被せ物をする前に土台を入れる必要があります。
②被せ物を装着する
土台の処置が完了したら、被せ物の装着です。被せ物制度を高め、健康な状態を長期的に維持するため、患者様に合った素材を選んで精度の高い被せ物を作る必要があるのです。
被せ物の精度が重要!
根管治療が成功した後、被せ物をしますが、実はこの被せ物治療の質も根管治療の成否を左右します。実は成功した根管治療の状態を長く維持するためには被せ物の精度も重要なのです。
ここで、被せ物の精度とはどういうことを言うのかを説明したいと思います。
被せ物の治療では、歯に被せ物を接着剤で留めるのですが、必ず歯との間につなぎ目が生じます。つなぎ目が歯に、どれだけぴったりフィットしているかを適合といいます。
歯にぴったり合った被せ物は、「適合性の良い被せ物」と言い、歯にぴったり合っていない被せ物は、「適合性の悪い被せ物」と言われます。そしてこの適合で特に重要なのが、歯と被せ物との外側のつなぎ目です。
外側のつなぎ目がぴったり合っていない状態(不適合の状態)だと、そのつなぎ目に細菌の塊である歯垢が溜まっていきます。そこに溜まった歯垢はブラッシングやクリーニングでは落とすことができずに、そこに停滞することになります。その後、時間をかけて、つなぎ目にむし歯が発生し、徐々に歯の中に入り込んでいきます。神経がない歯は、むし歯が進んできても痛みが出ないため、気づかずにさらに歯の奥までむし歯が進んでいきます。最終的に、歯の神経の蓋である根管充填を通過して根管の先まで細菌が侵入し、根の先に膿を作ることがあります。
精度の高い被せ物を実現するための歯科医師の技術!
「だったら、被せ物の精度を上げればいいのに」と思われると思いますが、実は簡単ではありません。
被せ物の精度を上げる(適合を良くする)ためには、
①術者(歯科医師)の技術
②被せ物を作る歯科技工士の技術
③精度を高めるための被せ物の材質の選択
④患者さんの口腔ケア
4つともすべて重要になります。
まずは、術者、すなわち歯科医師の技術について解説していきます。
被せ物治療の精度を高めるためには、事前の歯周病治療を済ませておくことは当然ですが、被せ物の型採り時も、強治療用高倍率ルーペを使用しながら治療を進めることが重要です。
細部まで高倍率で確認しながら被せ物の設計を行うことでより、精度の高い被せ物を作ることが可能です。
当院ではまた治療の際には治療用高倍率ルーペを使用し、細部までしっかりと設計を行なっております。
また繰り返さない治療を行うために、患者様と相談した上で素材の選択を行ない、素材に関しても国内最高級品質の素材を使用しておりますで安心して治療を受けていただければと思います。
本日も皆様にとりまして良い1日となります事を願っております。
スタッフ一同ご来院、お問い合わせお待ちしております。
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赤坂バンデ歯科・矯正歯科
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