ブログBlog
知覚過敏 ― アイスで歯がしみるのは虫歯じゃないかも?
皆様、おはようございます。
港区赤坂の歯医者
赤坂バンデ歯科・矯正歯科です。
本日11月13日木曜日
天気予報:曇り時々晴れ
最高気温: 15℃、最低気温 9℃
アイスクリームや冷たい飲み物を口に含んだとき、「キーン」と鋭い痛みを感じたことはありませんか?
これは必ずしも虫歯だけが原因とは限りません。
実は、いわゆる「知覚過敏(ちかくかびん)」という状態である可能性があります。
今回は、この知覚過敏が起きるメカニズムから、日常生活でできるセルフケア、さらには歯科医院での専門的な対処までご紹介いたします。
🤔 なぜ「キーン」と痛むのか?知覚過敏の原因
知覚過敏は、典型的には冷たいもの・甘いもの・風・歯磨きなどの刺激に対して、瞬時に歯に痛みを感じる状態です。
具体的には、以下のような原因が考えられます。
・エナメル質の摩耗・すり減り
歯の最外層であるエナメル質が、長年のブラッシングや硬い歯ブラシの使用、研磨剤入り歯磨き粉の過度使用などによって少しずつ削られると、その下にある象牙質が露出してきます。象牙質には多数の象牙細管があり、ここから外部刺激が歯の神経へ伝わりやすくなります。
また、酸による歯の溶解やかみしめや歯ぎしりによるすり減りも、エナメル質およびセメント質を削る原因となります。
・歯茎の後退
加齢や歯周病、あるいは強い歯ブラシ圧・歯磨き時の横磨きの習慣などで、歯根が露出してしまうことがあります。歯根の部分はエナメル質に覆われておらず、象牙質むき出しの状態となり、知覚過敏を起こしやすくなります。
・歯ぎしり・くいしばり
日中の緊張・就寝中の歯ぎしり・くいしばりといった強いかみ合わせの力が継続的に加わると、歯の表面や歯の根元に微細なひび割れが生じることがあります。
これにより象牙細管がさらに開いてしまい、外部からの冷・熱・空気といった刺激が象牙質を通して歯髄に伝達されやすくなります。
💁♀️ 知覚過敏を和らげる、日常ケア&歯科医院での対処
知覚過敏は「治らないから付き合うしかない」というわけではありません。
生活習慣の見直しと、歯科医院での適切な処置により、痛みを大きく軽減できる可能性があります。
・柔らかめの歯ブラシを使い、力を抜いて磨く
歯磨き時に「ゴシゴシ」と強くこすってしまう方は、まず歯ブラシをやわらかめ(ソフト~超ソフト)なタイプに変えて、力を抜いて磨く習慣をつけましょう。エナメル質や歯茎の状態を守るため、歯ブラシは鉛筆を持つぐらいの軽い力(20~50g程度)が推奨されています。
さらに、研磨剤入りの歯磨き粉を多用することも摩耗を促す原因になり得るため、知覚過敏が気になる場合は低研磨性のものを選ぶのも有効です。
また、歯みがき後のうがいやフッ化物配合ジェルを併用することで、象牙質の刺激感を軽減する効果も期待できます。
・就寝時のマウスピース(ナイトガード)
歯ぎしり・くいしばりがあることが自覚されている方(朝起きると顎が疲れている、歯の摩耗・ひび割れがあるなど)は、就寝時にマウスピース(ナイトガード)を装着することで、歯や歯茎にかかる過大な力を軽減できます。これによって、象牙質露出や歯根破壊の進行が抑えられ、知覚過敏の症状が緩和する可能性があります。歯科医院で適切に作成してもらうのがおすすめです。
・歯科医院での処置
日常ケアをしても「しみ」が残る・頻繁に起きる・痛みが強い場合は、歯科医院での処置を検討しましょう。
⸻
知覚過敏は、日常生活のちょっとした習慣(強い歯磨き、酸性飲食、歯ぎしり等)によって発生・増悪することが多く、放置しておくと「ちょっとしみる」→「頻繁にしみる・痛みが長く残る」へと進行する可能性もあります。
「冷たいものを飲んだときだけ一瞬しみる」くらいの段階でも、早めに対策を始めることで症状を抑えやすくなります。もし以下の症状が続くようでしたら、ぜひ当院までお越しください。
• 冷たい・甘い・風・歯磨き時に「キーン」と一瞬しみる
• そのあとすぐ引くが、頻度が増えた気がする
• 歯茎が下がってきた・根元が露出してきたように感じる
• 歯ぎしり・くいしばりがある自覚がある(朝起きて顎がだるいなど)
当院では、症状の原因を丁寧に確認し、それをもとに「日常ケアアドバイス」+「専門処置」を組み合わせたプランをご提案しています。
快適な毎日を取り戻すためのお手伝いを、どうぞお気軽にご相談ください。
____________________________
赤坂バンデ歯科・矯正歯科
〒107-0052
東京都港区赤坂3-13-6国際天野ビル2階A